生まれたての赤ちゃんも少し大きくなり、ママも産後しっかり休んで回復してきたら、赤ちゃんを連れてお出かけをすることも増えてきますよね。
ベビーカーや抱っこ紐で赤ちゃんを連れて外出した時、「母乳おばさん」に遭遇したことはありますか?
親しくない間柄なのに、もしくは初対面なのに、「母乳?ミルク?」など母乳か聞きてくる人を「母乳おばさん」と呼んでいます(本記事上での言葉です)。
母乳おばさんとの遭遇劇…実は、意外と多くのママが経験しているようです。
しかも、いい思いをしたというのはあまり聞かないのも気になります。
- 母乳おばさんに会った体験談
- ママの本音
- 母乳か聞いてくる心理と意図
- どのような人が母乳おばさんになりうるか
- 母乳おばさんを回避する方法
- 母乳おばさんに話しかけられたときの対処法
「母乳おばさんに関わりたくないなあ」と思っているママさんや、「母乳?と聞かれてあの時どう返せばよかったんだろう」ともやもやしてしまっているママさんは目を通してみてくださいね。

わたしや友人など現役ママの体験談を元に、渾身の回避法・対処法を練ったのでご参考に!
母乳おばさんとは何か?
「母乳おばさん」とこの記事では呼んでいますが、どのような人を指すのでしょうか。
母乳おばさん:
親しくない間柄もしくは初対面なのに、赤ちゃん連れのママに「母乳?」と唐突に聞いてママを困らせる女性
「母乳?」という質問は、赤ちゃんの栄養法が母乳なのかミルクなのかという意味です。
母乳とミルクの混合で授乳をしているママもいると思いますが、この母乳おばさんの質問は「母乳だけで育てられるか」というニュアンスに近いです。
「母乳かミルクか」の質問に答えると、「私の頃はね…」と自身の昔話をしたり、「〇〇の方がいいわよ」などと一方的にアドバイスをくれたりということもあります。
実母や義母にも母乳かミルクか聞かれることもあるでしょうが、一緒に赤ちゃんを見てくれていてお世話上必要な質問であるのなら、この方達は「母乳おばさん」ではないですね。
「母乳?」と聞かれたママがその時どう感じるかで、その人が「母乳おばさん」かどうかの判定は変わると思います。
ママにとっては見知らぬ人からの突然プライベートに踏み込んでくる質問は、気持ちの良いものではないですし、ありがたいアドバイスというのもこちらから質問したことではないので迷惑に感じる方もいるのではないでしょうか。
母乳おばさんに出会った体験談
赤ちゃんと外出していると、知り合いでもない人に「母乳?ミルク?」と赤ちゃんの栄養法について聞かれた経験があるママは意外と多いものです。
では、実際に母乳おばさんに遭遇したママの体験談を紹介します。

わたしは出産のため実家へ里帰りしていましたが、新生児を抱っこして庭で外気浴をしているときでした。
庭の前の道を60代くらいの見知らぬ女性が通りがかりました。女性は抱っこしている赤ちゃんに気づき、「見せてー!」と声をかけてきました。
赤ちゃんを見るなり「かわいいー」と言ってくれました。
しかし、次に女性の口から出た言葉は、

母乳ですか?
唐突の「母乳ですか?」という質問。
このような質問をされると予測もしていなかったので、驚いたのと同時に「どうしてそれを聞くのだろう?」という気持ちから、もやもや。

母乳です。
わたしは答えました。実際のところ、赤ちゃんの栄養法はほぼ母乳でした。
しかし授乳については日々悩みが尽きず、「母乳をこのまま続けられるのか、ミルクに移行した方が良いのか」と悩んでいた時期。さらに、授乳の痛みを相談しに母乳外来に行こうかとも考えていた頃。
その答えに対して母乳おばさんは、

そうなの〜。母乳はいいわよね
その後、少し世間話をして別れました。
母乳か聞いてくるおばさんの意図とは?
「母乳?」と聞いてくる母乳おばさんは、なぜこの質問をするのでしょうか?
様々な意見や体験をもとに、その心理や意図をまとめました。
ミルクが一般化していない一昔前は、赤ちゃんを育てているお母さんに対して、母乳をあげられているかを聞くのが挨拶のようなものだったという話があります。
現代でも赤ちゃん連れのお母さんに対して「母乳?」と聞くのは、その当時の挨拶の名残だということ。
他には、赤ちゃんに興味があって話しかけたものの、会話する相手はお母さんであるため、その場をつなぐ話題づくりのためということ。
また、いまのママの育児法について単純に興味があるから聞きたいという場合もあります。子育て経験がない友人や、年の離れた年配女性に多いです。
年配の女性であれば、自分が育児をしていたころと現代では環境も変化したので、育児や授乳に関する考え方がどうであるのか関心があるということも考えられます。
「母乳?」と聞かれたママの気持ちとは?
母乳おばさん側の心理について紹介しましたが、一方でママの気持ちはどうなのでしょうか。
母乳にしたいけど出ない、痛い、飲んでくれないなど、うまくいかず悩んでいるお母さん。ミルクだけどちゃんと適量を飲ませてあげているのか心配なお母さん。混合だけどミルクの量が掴めず赤ちゃんが吐き戻してしまって苦労しているお母さん。
どんなお母さんであって産後何かしら一度は、授乳に関して悩むことがあるのではないでしょうか。
そんな悩みの中、興味本位や挨拶のつもりで「母乳?ミルク?」と聞かれると答えづらいママもいるでしょう。
母乳おばさんになりうる人とは?初対面以外でもいる?
母乳おばさんとはどこで遭遇するのでしょうか?遭遇しやすい状況や環境を紹介します。
まずは、初対面の場合は外出時です。現代は赤ちゃんを連れて歩いているとき、声をかけられることはそれほど多いことでないかもしれません。
敷いて言うならば、大勢いるところですれ違うときより、人通りが少なくゆっくり買い物をしているとき、何か待って立ち止まっているとき、公園などの公共施設で遊んでいるときなどの方が話しかけられやすいでしょうか。
また、パパ・ママ・赤ちゃんの家族連れでの外出より、ママと赤ちゃんだけでいるときの方が母乳おばさんに遭遇しやすいと思います。
赤ちゃん連れでの外出で、母乳おばさんに遭遇することもありますが、初対面ではない女性が「母乳かミルクか」と聞いてくる場面もあります。
例えば、親戚一同が会するような場面です。赤ちゃんが生まれたら親戚の会や夫の実家の方へに挨拶に行くこともあるかもしれませんよね。
久しぶりに会う叔母さん(伯母さん)やお義母さんが、母乳かミルクかという質問をしてくる場合もあります。
親族の場合、その方との関係性や親密度、育児への関わり具合によって対応は人それぞれです。
そのような質問をしない方もいますし、育児へ積極的に関わってくれているのなら栄養法について興味関心を持っても不思議でない場合もありますね。
答える側のママも、相手によって答えることに抵抗がなければ問題ないかと思います。
また、親族以外だと、年の近い未婚の友だちも母乳かミルクかの質問をしてくるもあるでしょう。
聞く理由としては、子育て経験がない自分が将来母親になるを想定して、興味があって勉強したい気持ちで聞いてくるのかもしれませんね。
母乳おばさんの回避法・対処法
誰が母乳おばさんなのか、見かけではわかりませんよね。突然出会ってしまう母乳おばさんを回避するためのアイデアを紹介します。
母乳おばさんの回避法① ベビーカーより抱っこ紐
ベビーカー、特に非対面式のベビーカーだと、ママと赤ちゃんの距離が遠めになってしまいます。そのため、他人が赤ちゃんに近づきやすいです。
赤ちゃんに近づくと、次にはママに質問が飛んでくるかもしれません。
ママと赤ちゃんの距離を近づけて、赤ちゃんの顔を覗き込まれたり触れさせないようにするため、抱っこ紐の方がいいでしょう。
母乳おばさんの回避法② 格式のある服装をする
普段の買い物ではなかなか格式のある服装はしないと思いますが、例えばお宮参りや記念の日に外出をするときに使える回避法です。
神社や寺院とった年配の方も集まる場所は、珍しい赤ちゃんに興味を持たれて近寄ってくることもあるでしょう。
そんなとき、パパ・ママが着物やスーツなどキッチリした服装をしていれば、「今日は特別の日なのだ」と思ってもらいやすいです。
そのため、無闇に赤ちゃんに近づくのは遠慮しようとしてくれますし、母乳かどうかという質問はなかなかできないのではないでしょうか。

じゃあ、実際に話しかけられてしまったら?

次は会ってしまったときの対処法ね!
回避法は母乳おばさんに話しかけかれないようにする、親しくない人から母乳かミルクかの質問をされないようにすることでした。
それでは、実際に母乳おばさんに遭遇してしまったら、どう対応したら良いでしょうか。
母乳おばさんの対処法① 曖昧に答える
「母乳?」の質問に「そうですねえ…」と曖昧に返事をして、その場をやり過ごしましょう。
このような質問に限らず、答えたくない質問には曖昧に答えて話題を変えたりすることは、誰しもやりますよね。
母乳おばさんも「母乳かミルクか、絶対暴いてやりたい!」と思っているわけではないでしょうから、曖昧にすることで察してくれるのではないでしょうか。
母乳おばさんの対処法② 冗談を言う
「母乳ですか?」の質問にひとボケしてみましょう。
「愛情です!」「見ての通り、たっぷり栄養あげてます!」などなど。
栄養法はなんであれ、赤ちゃんがいま元気ならなんでもいいでしょ!という気持ちで、直接質問には答えずやりすごすのもいいかもしれません。
母乳おばさんの対処法③ 笑顔で立ち去る
母乳おばさんの質問に答えたくないと思ったのなら、答えなくてもいいのです。
一応笑顔でその場から遠ざかりましょう。
まとめ
ここまで母乳おばさんについてご紹介してきました。
男性の育児参画やミルクや周辺グッズの進化など、育児や授乳を取り巻く社会は数年前、数十年前と比べると大きく変化しています。育児や赤ちゃんの栄養法についての考え方や価値観も変わっていくものです。
母乳おばさんとなってしまう人でも、悪気はないことが多いでしょう。しかし、何気なくしている「母乳なの?ミルクなの?」という質問で不快に思ってしまうママさんもいるということも事実です。
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